11/30 竜おうみ米生産者交流会報告
11月30日土曜日に上鳥羽センターにて竜おうみ米の生産者交流会を開催しました。運営スタッフ合わせて総勢66名の方が参加してくださり大盛況!! 学習会の間、子どもたちは手刈りした藁を使って、クリスマスリースやしめ縄作りを楽しみました。みんな個性的な素敵な作品ができていましたよ。
● ● ● ●
学習会では、竜おうみ米の生産者である滋賀県蒲生群竜王町の『竜王町稲作経営者研究会』の森さん、藤井さん、『J Aグリーン近江』の相坂さんが学習会の講師をしてくださいました。
竜おうみ米は環境に優しい米づくりを実践したもので、農薬3成分以下、有機肥料100%で滋賀県環境こだわり栽培の最高ランクの認証を受けています。
農薬3成分とは除草剤一回分です。無理のない範囲の持続可能な農業を続けるために用いられます。それ以後、農薬は使用しません。それでも生えてくる雑草は、7月から8月にかけてカメムシの繁殖を抑えるため、除草剤を使わず手刈りによる除草作業を行いわす。
同じ田んぼでも竜おうみ米は慣行栽培基準(農薬成分14成分以下、化学肥料窒素成分8kg以下)の米より約半分の量しか採れないそうですが、環境にやさしい米づくりにこだわり続けてくださっています。
今年の酷暑を思い返すと、生産者の皆さんの丁寧で大変な作業を経て私たち手元にお米が届いていることに感謝の念を伝えずにはいられませんでした。
● ● ● ●
質疑応答の時間には、政府が有機農法の推奨事業を始めたことにより、有機肥料が高騰し生産コストが上がってきた現状、また、今回の米騒動についての流通の不安定さを防止する為に「よやく・る」で定期購入する利点などのお話もしてくださいました。
ちなみに竜おうみ米は生活クラブでしか購入できません。スーパーには流通しておらず、作ってもらう約束した量をきちんと食べる共同購入をしているため、手頃な価格設定が実現していると改めて認識させられました。
● ● ● ●
生産者の森さんは、11月30日の水道水の有機フッ素の基準値超越の新聞報道にも触れて、「私たちの田んぼから琵琶湖に水が流れています。私や皆さんの飲んでいる水は琵琶湖の水です。自分達に全部返ってきます。農薬を使わないことで琵琶湖の水を汚さない、飲み水を守るということがこの大変な基準を守り稲作することの信念のようなものになっています。全国に美味しい米の産地はあるけれど、輸送コストがかかってくる。高速で1時間以内の竜王町の米を食べることは流通面でも環境にやさしいということを伝えたいです。」と話してくださいました。
学習会終了後はお楽しみの試食会。ほかほかの炊き立てご飯に、竜王町の隣、東近江市の近江農産の白菜漬け、かつお大根、千枚漬け、しば漬けなどの漬物と、消費材を使った手作り豚汁を頂きました。炊き立てご飯、豚汁はすぐに完食!とっても美味しかったです。
お腹が少し落ち着いたところで餅つき大会。昔ながらの杵と臼での餅つきに子どもたちは興味津々。生産者の藤本さんと森さんが力強くついてくださり、途中から、子どもたちもお二人に助けてもらいながら餅つき体験を楽しみました。つきたてのお餅の美味しいかったこと。おかわりもして、お腹も心も満たされる生産者交流会となりました。
● ● ● ●
生産者さんからお話しをうかがうと、気候変動の中、農作物を作り続けることのご苦労を知ることができ、環境問題をとても身近に感じることができます。自分に何ができるのか、考える良いきっかけとなります。
竜おうみ米を食べることは、私たちが日々口にする琵琶湖から引く水道水の水質を守ることにも繋がっています。環境を守る誠実な稲作の輪がもっと広がることも願って、美味しい竜おうみ米を、みんなで食べ続けましょう!
生産者の皆様いつもありがとうございます!