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放射能検査結果ニュース 2016№05

2016年度の関西独自消費材の放射能検査結果をお知らせします。

 

放射能測定結果ニュース2016年度-05.pdf

 


 

2016年度 関西独自消費材の放射能検査結果

▶ 関西独自材の放射能測定結果

生産者
対象消費材・産地
検査日
検査機関
Cs134 Cs137 セシウム
合計
米沢郷牧場
デラウエア・山形県
8月10日
㈱理研
ND/1.7 ND/1.6 ND/3.3
八峰園
トマト・青森県
8月10日
生活クラブ
ND ND ND/6.0
八峰園
にんにく・青森県
8月10日
生活クラブ
ND ND ND/6.2
茨城BM
枝豆・茨城県
8月10日
生活クラブ
ND ND ND/6.0
信州産直組合
ぶなしめじ・長野県
8月10日
生活クラブ
ND ND ND/6.1
信州産直組合
洗いナメコ・長野県
8月11日
生活クラブ
ND ND ND/6.0
信州産直組合
エリンギ・長野県
8月11日
生活クラブ
ND ND ND/6.7
八ケタ会
りんご(つがる)・長野県
8月31日
生活クラブ
ND ND ND/6.6
八ケタ会
巨峰・長野県
8月31日
生活クラブ
ND ND ND/6.6

【検査結果の見方】 単位:㏃/㎏  「検出値/検出下限値」で示します。
半減期の長いセシウムに絞って検査をしています。セシウム134、セシウム137の合計値で「検出限界値」を記載します。
検出値欄のNDは、検出限界値未満での不検出を表します。
※13年4月から生活クラブ飯能DC検査室に導入した5号機はセシウム137とセシウム134の合計値で算出することにより感度を高めています。そのため、連合会の検査ではそれぞれの数値は表示されません。

 

 

▶ 生活クラブ連合会の放射能測定結果

8月は532検体の放射能検査を実施しました。

8月1回~4回 (8/1~28)の放射能検査は532検体で、そのうち510検体(95.9%)は放射性セシウム不検出でした。検出はいずれも関西では取扱いのな い消費材で、生椎茸5品目検体、舞茸3品目6検体、長ねぎ1品目1検体、レンコン1品目1検体、岩手一関米1品目1検体の11品目・22検体でした。

検査の詳細情報は、生活クラブ連合会のWEBサイトの放射能検査結果Web検索をご参照ください。

1)飲料水には、国の基準と同じ「緑茶」だけでなく、「麦茶」や「抹茶」などの茶類を含みます。
2)旧基準の「乳製品②」を「乳製品①」に結合し、新基準の「乳製品」とします。
3)新基準の「青果物」には、「生椎茸」を除く「きのこ類」を含みます。
4)検出下限値を目標としている理由は、測定する消費材の比重等により、検査結果にバラつきが生じるためです。

*生活クラブが目標とする放射能検査の「検出下限値」は、他団体とは異なり、セシウム134 と137の 合計値です。しかも、自主基準値の1/4以下の精度です。

 

 

  教えてハカセ!
 ①人と「放射能」の関係って? 

今回からコラム内で不定期にお届けするシリーズ、「教えてハカセ!」。最新のニュースやトピック以外の、放射能についての基本的な事柄を、生活クラブのハカセ(博士(工学)/専門分野は環境科学と安全工学)に教わります。知りたいことや素朴な疑問、どんどんぶつけますよ!

まずは、人にとっての「放射能」ってどんな存在だろう?というあたりから。

 

■150億年かけて放射能が減った世界だから
 人間は生きられる。

---放射能って天然にあるものですよね?いつからあるんですか?

宇宙ができた150億年前からあります。宇宙ができたときは、宇宙は放射能だらけでした。放射能には半減期(放射線を出す能力が半分になるまでの時間)があり、半減期の短い放射能からどんどんなくなっていって、150億年経って天然の放射能がここまで少なくなった世界だからこそ、今生き物が住めていると言えます。

逆に言うと、宇宙誕生以来ここまで放射能が減ったけれども、150億年かけても消えずに今まで残ってきた天然の放射能は、人間の生きる短い時間の中でなくなることはほぼありません。天然のウランや天然のカリウムといった放射能は、私たちの住む地球からはなくなることはないのです。

 

■人工的な核分裂で
 強い放射能が多量に作られるように。

---天然の放射能と人工的な放射能は、どのように違うのでしょうか?

ウランなどの天然にある放射能は、仕方のないものとしてそれから逃れながら生きる工夫をすればよいわけです。しかし悪いことに、人間は人工的に放射能を作り出してしまいました。

元々自然にあるウランの放射能などは大した量ではないのですが、そのウランを核分裂させると、非常に放射能の強い核分裂物質ができます。そのひとつがセシウム134やセシウム137やストロンチウムですが、これらは元々のウランに比べるとすさまじく放射能が強いのです。人間がわざわざウランに中性子を当てて核分裂を起こした結果として、多量の核廃棄物ができて、処理に困っているような状況が生まれてしまっています。まして、爆発が起こってしまった東京電力福島第一原発のような状況では、管理できない状態となり、多くの人を苦しめることになってしまうのです。

 

■人の手で増やした放射能が
 人の生活をおびやかす。

---放射能で特に問題となる核種は?ハカセくん

核分裂で生まれる原子核の中には、すさまじい放射線を出しながらミリ秒、マイクロ秒といった短い半減期であっというまに崩壊して消えてしまうものもあれば、少しずつ放射線を出しながらゆっくり何億年もかけて崩壊していくものもあります。そうしたさまざまな種類の原子核の中で、半減期が数年から数十年で、そこそこ放射能が強いものが人間にとって影響力が大きい厄介な存在となります。セシウム134(半減期2年)、セシウム137(半減期30年)、ストロンチウム90(半減期29年)などがそれにあたります。クリプトン85(半減期10年)といった放射性物質も生成されますが、これはガス状で他の物質と化学結合しない性質を持つため、どんどん空気中に上って薄まってしまい、あまり問題にされません。

---人間と核のエネルギーの関係をどう考える?

天然に存在するウランを使って核分裂を起こし、大きなエネルギーを得ることを人類が始めたのは、第二次世界大戦中のことです。まず作ったのは原爆、そのあとに原子力発電ですが、核分裂反応を使うという意味ではどちらも同じです。どちらもすさまじく放射能を増やす装置なので、原料であるウランの元々の放射能よりも原爆が爆発した後の放射能のほうが多いし、燃料のウランの放射能よりも原子炉の使用済み核燃料の放射能のほうが多いのです。

 

■放射能は全部危険なものであって、
 安全な放射能というものはありません。

一部で体によいなどとされるラジウム温泉も、微量の放射線を浴びるものであり、安全とは言えません。放射能は体の遺伝子に対して損害しか与えないのです。

地球には太陽からたくさんエネルギーが降りそそぎ、自然のエネルギー源も複数あります。その利用を不十分にしたまま、危険な放射能を次々生み出し利用するようなことは、人は決してやるべきではありません。生活クラブでは、そのような考えから、再生可能な自然エネルギーを基本とした電気の共同購入も始めています。

 

 

   

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