放射能検査結果ニュース 2016№04
2016年度の関西独自消費材の放射能検査結果をお知らせします。
2016年度 関西独自消費材の放射能検査結果
▶ 関西独自材の放射能測定結果
生産者 対象消費材・産地 |
検査日 検査機関 |
Cs134 | Cs137 |
セシウム 合計 |
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熊本経済連 褐毛和牛・熊本県 |
7月21日 生活クラブ |
ND/1.1 | ND/1.1 | ND/2.2 |
【検査結果の見方】 単位:㏃/㎏ 「検出値/検出下限値」で示します。
半減期の長いセシウムに絞って検査をしています。セシウム134、セシウム137の合計値で「検出限界値」を記載します。
検出値欄のNDは、検出限界値未満での不検出を表します。
※13年4月から生活クラブ飯能DC検査室に導入した5号機はセシウム137とセシウム134の合計値で算出することにより感度を高めています。そのため、連合会の検査ではそれぞれの数値は表示されません。
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▶ 生活クラブ連合会の放射能測定結果
7月は890検体の放射能検査を実施しました。
6月5回~7月4回 (6/27~7/31)の放射能検査は890検体で、そのうち855検体(96.1%)は放射性セシウム不検出でした。検出はいずれも関西では取扱いのない消費材で、生椎茸6品目21品目、菌床生椎茸1品目4検体、舞茸3品目6検体、アマランサス1品目1検体、ナメコ1品目1検体、もち米1品目1検体、トマト1品目1検体の14品目・35検体でした。7月24日検査の生椎茸(JAさがえ西村山)はセシウム合計56 Bq/kgで自主基準を超えため、供給を中止しました。戸田DCでの対応が間に合ったので、他の生産者の生椎茸を代替してお届けしました。
今後、原因や対応策について生産者と協議していきます
検査の詳細情報は、生活クラブ連合会のWEBサイトの放射能検査結果Web検索をご参照ください。
1)飲料水には、国の基準と同じ「緑茶」だけでなく、「麦茶」や「抹茶」などの茶類を含みます。
2)旧基準の「乳製品②」を「乳製品①」に結合し、新基準の「乳製品」とします。
3)新基準の「青果物」には、「生椎茸」を除く「きのこ類」を含みます。
4)検出下限値を目標としている理由は、測定する消費材の比重等により、検査結果にバラつきが生じるためです。
*生活クラブが目標とする放射能検査の「検出下限値」は、他団体とは異なり、セシウム134 と137の 合計値です。しかも、自主基準値の1/4以下の精度です。
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▶ すくすくカタログ掲載食品「不検出」
その舞台裏、教えます!
生活クラブでは2016年4月から、放射能の自主基準値をそれまでの半分以下へと大幅に引き下げました。中でも注目されるのは、毎日の子育てを応援する「すくすくカタログ」に掲載の食品は、すべて「不検出」を基準としたことです。今回のコラムでは、このトピックについて詳しくご紹介します。
● 「低い検出下限値」+「不検出」だから意味がある。
この「不検出」という基準は、計測時の検出下限値の目標を低くすることとセットでないと意味がありません。検出下限値というのは測定の限界の値のことを指すので、例えば「5.5Bq/kgの検出下限値で不検出」となった場合は、5.5Bq/kg以下の放射性物質が含まれている可能性は残ることになります。「すくすくカタログ」では、その検出下限値の目標を1Bq/kgと非常に低く設定しているので、「不検出」にも大きな意味があるのです。(生活クラブでは「飲料水」「牛乳(原乳)」「米」についても、検出下限値の目標を1Bq/kgとしています。)
● 子どもに食べさせるものは安心・安全であってほしい。
「不検出」という厳しい自主基準を設定することになった背景には、「やはり子どもに食べさせるものは限りなく安心・安全であってほしい」という親の願いと、その願いに応えたいと考える生活クラブの姿勢があります。
国が定めた放射性セシウムの基準値を見ると、乳児用食品の区分では50Bq/kgとなっています(一般食品は100Bq/kg)。この値も国として食品の安全と安心を考えた設定ですが、生活クラブでは、さらにできる限りの安心を追求したいと考え「不検出」を基準値としました。お母さんたちが子どもの食べもののことで不安になったり、あとから自分を責めたりすることがないように、というのが私たちの願いです。
● たまごボーロは検査の難敵!?
「すくすくカタログ」に食品が掲載されるまでの流れですが、だいたい3カ月ぐらい前までに掲載予定品目が決まります。半年以内に検査が行われていない消費材については検査を行ない、すべてきちんと「不検出」の結果が得られたことを確認したうえでカタログに掲載となります。
すくすくカタログ掲載食品の検査は、基本的に新しく導入したゲルマニウム半導体検出器で行っています。検出下限目標値1Bq/kgの検査には2ℓの検体が必要なので、例えば容量がとても少ないベビーフードなどは、1回の検査のために20個ほど用意しなければなりません。また検査に意外と苦労するのが子ども向けのお菓子。特にたまごボーロは、固くて崩れにくく空気がなかなか抜けないので、検体を入れる容器にぎゅっといっぱいに詰めるのがとても手間がかかったという裏話があります。
● 小中学生がいるご家庭でも目を通すと役立ちます!
「すくすくカタログ」は乳幼児のいる家庭向けのカタログと思っている方もいるかもしれませんが、掲載されているのはベビーフードや粉ミルクだけではありません。カタログを見ると、肉類や加工食品など小中学生の食事に登場するような消費材もたくさん紹介されています。これらはすべて検出下限目標値1Bq/kgの厳しい検査で「不検出」となった食品ということ。ですので、乳児や幼児のいる家庭でなくても、届いたすくすくカタログにさっと目を通して「ああ、こんな食品が『不検出』なんだ」と確認し、役立ててもらえるといいですね。
~たとえば8月の「すくすくカタログ」では、こんな消費材が登場します。~
・8月1回 餃子の皮2袋、ごま油500g、ミックスチーズ、低脂肪牛乳1000ml
・8月2回 国産十割こうじみそ・袋、マヨネーズ、ナン、豚肉切り落とし300g
・8月4回 鶏肉ムネ250g、焼き肉のたれ、食酢
・8月5回 まぐろ油漬缶4缶組、手延べそうめん、小粒カップ納豆(カジノヤ)
これらは、ぜんぶ検出下限目標値1Bq/kgで「不検出」です。
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