放射能検査結果ニュース 2017№08

2017年度の関西独自消費材の放射能検査結果をお知らせします。

 

▼ 配布しているチラシはこちら

放射能測定結果ニュース2017-08.pdf

 


 

▶ 関西独自材の放射能測定結果

対象消費材 産地
生産者

検査日
検査機関

Cs134
Cs137
セシウム
合計
大根 山梨県
白州森と水の里センター
11月2日
生活クラブ
ND
ND
ND/6.0
コシヒカリ
玄米
新潟県
ピュアライス久比岐野
11月7日
㈱理研分析センター
ND/1.4
ND/1.2
ND/2.6
りんご(ふじ) 長野県
八ケタ会
11月16日
生活クラブ
ND
ND
ND/6.0
豚肉 徳島県
石井養豚
11月17日
生活クラブ
ND/0.9
ND/1.0
ND/1.9
ラ・フランス 山形県
米沢郷牧場
11月21日
㈱理研分析センター
ND/0.81
ND/0.83
ND/1.64
原木
生しいたけ
高知県
四万十きのこの会
11月24日
生活クラブ
ND
ND
ND/6.8

【検査結果の見方】 単位:Bq/kg 「検出値/検出下限値」で示します。
半減期の長いセシウムに絞って検査をしています。セシウム134、セシウム137の合計値で「検出限界値」を記載します。検出値欄のNDは、検出限界値未満での不検出を表します。
※2013年4月から生活クラブ連合会の飯能DC検査室に導入した放射能測定機5号機はセシウム134とセシウム137の合計値で算出することにより感度を高めています。そのため、連合会の検査ではそれぞれの数値は表示されません。

 

▶ 生活クラブ連合会の放射能測定結果

▷ 11月は755検体の放射能検査を実施しました。
11月1回~4回(10/30~11/26)の放射能検査は755検体で、そのうち696検体(92.2%)は放射性セシウム不検出でした。検出はいずれも関西では取り扱いのないものですが、生椎茸3品目16検体、レンコン5品目31検体、舞茸3品目9検体、さつまいも1品目1検体、もち米1品目1検体、黒磯米(17年産精米)1品目1検体の14品目・59検体でした。11月10日検査の生椎茸(JAかがえ西村山)はセシウム合計73Bq/kgで自主基準を超えたため、供給を中止し、他の圃場と入れ替えて供給しました。今後原因や対応策について生産者と協議していきます。
検査の詳細情報は、生活クラブ連合会のWEBサイトの放射能検査結果Web検索をご参照ください。

 

▷ 11月(10/30~11/26)の検査数

種別 検査室 戸田 測定室 外部 合計
消費材検査 389 346 9 0 744
生産者原料 0 0 0 10 10
生産者製品 0 0 1 0 1
合 計 389 346 10 10 755

*福島第一原発事故以来の累計検査数 102,609

 

 

 


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「もんじゅ」の
視察に行ってきました

 

福井県敦賀市にあり、昨年廃炉が正式決定した高速増殖炉「もんじゅ」。この度、このもんじゅおよび美浜原発、敦賀原発を生活クラブの組合員が視察してきました。その様子をお伝えします。

 

■ 廃炉が決まったもんじゅを含む福井県の原発の視察へ

もんじゅは、核燃料サイクルの中核をなす高速増殖炉の実証炉として、1970年に設置が決まり、1985年から本体工事着工、1994年に臨界達成、1995年に発電を開始しました。しかし同年に冷却用ナトリウム漏れ事故を起こし、2010年に運転再開をしたものの炉内への装置落下事故により再び運転が止まったまま、2016年12月21日、廃炉が正式決定された原子炉です。

▲白木海水浴場から望む「もんじゅ」

今回の視察・見学ツアーは、地元でもんじゅの廃炉を求めて活動を続けてきた「原子力発電に反対する福井県民会議」が開催した活動総括集会に合わせ計画されました。もんじゅの見学、周辺の美浜原発敦賀原発の視察を行ったほか、もんじゅ廃炉集会シンポジウムへの参加や、地元美浜町で美浜原発への反対活動をしながら原子力に頼らない暮らしの実践の場となってきた「森と暮らすどんぐり倶楽部」訪問なども交えた日程でした(実施日11月5日~6日)。原子力発電所の視察は、ツアー日程の2日目に行われました。

 

■ 小さな敦賀半島とその周辺に多くの原発が密集

福井県の敦賀半島の先端に、美浜原発もんじゅ敦賀原発ふげん、そしてすぐそばの若狭湾岸には大飯原発高浜原発と、この狭い地域に15基もの原発が並んでいます(再稼働中2基、停止中8基、廃炉が5基)。さらに敦賀原発には建設計画中の原子炉が2基あります。原発は万が一の事故のとき被害を受ける人々の数を少なくするために、人口密集地に建設してはいけないと決められており、いずれも辺境の地に建設されています。実際にその様子を見ると、原発をめぐる都会と地方の差別的な関係が如実に現れていると感じました。

最初に訪れた美浜原発は、3基の内、2015年に1号機と2号機が廃炉決定となり、残る3号機は停止中ですが新基準には適合とされ、再稼働の準備中です。美浜原発PR館は休館日で見学できませんでしたが、入口前からは長い橋の向こう側に原子炉格納容器が望めました。

                          

■ 美しい海水浴場のすぐ向こうにもんじゅの格納容器

次に、白木漁港・白木海水浴場から、対岸にあるもんじゅを望みました。透明度の高いきれいな海と白い砂浜の、美しい海水浴場のすぐ向こう側に、もんじゅの原子炉格納容器が見えます。参加者の中からは、美しい海水浴場とその向こうに立つ原発施設とのギャップに違和感を覚えるといった感想も出ました。

もんじゅの情報棟では、3D動画の上映を見た後、班に分かれて解説員の案内で見学をしました。情報棟はもともとPR館として建てられたもので、ここではもんじゅ全体の構造を説明する「マジックビジョン」や、もんじゅ機器全体の50分の1の縮小モデル、ナトリウム配管や燃料ピン、燃料集合体などの模型の見学をし、ナトリウム取扱研修施設では、もんじゅの冷却材である金属ナトリウムにまつわる実験などを見た後、小型バスに乗り換え、もんじゅ構内を見学しました。膨大な予算を注ぎ込まれながらほとんど稼働することなく廃炉が決まったもんじゅ。施設での「高速増殖炉は夢のエネルギー」といったような説明に違和感を感じたという率直な意見も参加メンバーからは聞かれました。

さらに同じ敦賀半島にある敦賀原発に移動。原子炉格納容器が見えるところまで近づき、バス車内から見学しました。敦賀原発は、1号機は廃炉ですが、2号機は新基準適合審査中、さらに2基の建設計画があります。

▲車内から望む敦賀原発

 

■ 実際に見学してあらためて感じる原発技術への疑問

実際にバスを使って巡ってみると、狭い半島にたくさんの原発が立地している状況が実感できました。美しい海や砂浜、あるいは緑豊かな森といった自然の中に、原発の施設や高圧の鉄塔群が立ち並んでいる様子は周囲にそぐわないものでした。自然エネルギーによる発電も低コストで可能となり世界中で転換が進む中、実際に原発施設を見学して、原子力発電技術というものの古臭さをより実感したという意見もメンバーから多く寄せられました。

 

今回の視察で得た知見は生活クラブの内外で共有し、東京電力福島第一原発事故の発生以前から生活クラブが続けている脱原発社会に向けた取り組みに生かしていきます。今回訪問した福井県をはじめとして、日本各地で原発の再稼働がなし崩し的に進められようとしている現在こそ、生活クラブは「生活クラブでんき」の共同購入などを通じて、「原発はいらない」という意志を実践する組織であり続けます。

 

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