放射能検査結果ニュース 2017№02

2017年度の関西独自消費材の放射能検査結果をお知らせします。

 

放射能測定結果ニュース2017-2.pdf

 


 

月刊コラム Monthly Columun

毎月更新の「放射能検査なるほどコラム」。
生活クラブの放射能検査のしくみや放射能対策について、わかりやすくお伝えしています。

 

>放射能検査なるほどコラム Vol.13

チェルノブイリ事故から31年
当時のお茶を検査しました

今から31年前、1986年4月26日は、ソビエト連邦(当時)のチェルノブイリ原子力発電所で原子力事故が起きた日。当時、チェルノブイリ原発から放出された放射能は日本にまで到達し、中には、そのために汚染された国産の食品もありました。そのうちのひとつである86年産のお茶の葉が、30年以上経った今も生活クラブのいくつかの地域生協に保管されています。この茶葉は、出荷前の段階で生活クラブの当時の自主基準値を上回る放射能が検出されたため供給停止になったもの。この度、保管されていたこの茶葉の放射能をあらためて測定する試みが行われました。また、当時のことをよく知る組合員を囲んで話を聞く会も催しました。

 

■ 86年産の日本茶から
 放射能が検出された当時の経緯

チェルノブイリ原発事故が起きた当時、生活クラブは、国の放射能暫定基準値のさらに10分の1である「37 Bq/kg」を暫定自主基準値としました。ヨーロッパ産の食品で、この自主基準値を超え供給ストップになった品目もありました。そして事故当時遠く日本にまで届いた放射能は、ちょうど一番茶の収穫時期にあたったお茶の葉にまで汚染の被害を与え、1986年収穫の三重県のわたらい茶からも、自主基準値を上回る放射能が検出されたのです。最大で227 Bq/kgという検出数値は国の基準値以下ではあったものの、生活クラブの自主基準値は上回っていたため供給停止の措置がとられました。

生産者は出荷できないお茶を7トン以上も抱えることになり、生活クラブでは生産者と共に問題を考えていくために、茶葉を引き取って各地域生協に配布し、原発や放射能について考える材料として活用することにしました。地域生協によってさまざまな使い方がされましたが、今回放射能検査を実施した茶葉は、そういった地域生協のひとつ、神奈川県の横浜みなみ生活クラブが当時からずっと配送センターに展示・保管していたお茶です。

開封し検査用容器へ移されるわたらい茶

■ 保管されていた
 86年産の茶葉の放射能検査を実施

今回、事故から31年、汚染の検出から30年ということを受けて、このお茶を放射能検査にかけるという試みがなされました。検査は、横浜みなみ生活クラブの港南センターに保管されていた茶葉の一部を試料として、4/28 (金)の夕刻から5/1(月)の早朝にかけて行われました。

検査結果は

 ■ セシウム134 不検出(検出下限値0.15 Bq/kg)

 ■ セシウム137 23.0 Bq/kg

当時、セシウム134と137は0.55:1の割合で放出されたので、この結果から計算すると、この試料は、31年前の事故当時はセシウム合計で1kgあたり71 Bq/kgの放射能汚染を受けていたと推計されます。当時71 Bq/kgだった茶葉の放射能は、30年経っても、23 Bq/kgまでにしか減りません。ここからさらに30年経っても、セシウム137の量が半減するだけなので、11 Bq/kgのセシウムが残ってしまうことになります。

 

■ 横浜みなみ生活クラブで
 当時の様子をよく知る組合員に話を聞きました

今回検査した86年産のわたらい茶を保管していた横浜みなみ生活クラブで「チェルノブイリ原発事故で汚染されたわたらい茶の話を聞く会」として、当時の様子をよく知る組合員3名から話を聞く会を催しました。この内容は2017年6月5日掲載生活クラブ活動情報で報告しています。

 

■ 30年経過しても
 放射能が残る現実を教訓に

今回の結果は汚染から30年以上が経っても消え去ることのない放射能の怖さをまざまざと感じさせるものでした。日本国内で起きた東京電力福島第一原発事故もいまだ収束をしていない今、生活クラブでは、引き続き地道に消費材の放射能検査を続け、食品の安心と安全を届けていくことが大切だと考えています。そして、生活クラブでんきの共同購入などを通して自然エネルギーを推進し、今後も「原発のない社会」に向け確かな歩みを続けていきます。
「放射能情報なるほどコラム」をご覧ください。

 

   

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