放射能検査結果ニュース 2016№03

2016年度の関西独自消費材の放射能検査結果をお知らせします。

 

放射能測定結果ニュース2016年度-03.pdf

 


 

2016年度 関西独自消費材の放射能検査結果

▶ 関西独自材の放射能測定結果

生産者
対象消費材・産地
検査日
検査機関
Cs134 Cs137 セシウム
合計
扇港興産㈱
ブラウンマッシュルーム・兵庫県
6月22日
連合会
不検出 不検出 不検出/6.3

【検査結果の見方】 単位:㏃/㎏  「検出値/検出下限値」で示します
半減期の長いセシウムに絞って検査をしています。セシウム134、セシウム137の合計値で「検出限界値」を記載します。
検出値欄のNDは、検出限界値未満での不検出を表します。
※13年4月から生活クラブ飯能DC検査室に導入した5号機はセシウム137とセシウム134の合計値で算出することにより感度を高めています。そのため、連合会の検査ではそれぞれの数値は表示されません。

 

 

▶ 生活クラブ連合会の放射能検査結果

6月は713検体の放射能検査を実施しました。 

6月1回~4回(5/30~6/26)の放射能検査は713検体で、そのうち683検体(95.8%)は放射性セシウム不検出でした。検出は下表の10品目・30検体でした。
検出はいずれも関西では取扱いのない品目で、生椎茸6品目17検体、菌床生椎茸1品目4検体、舞茸2品目8検体、レタス1品目1検体の合計10品目・30検体でした。

検査の詳細情報は、生活クラブ連合会のWEBサイトの放射能検査結果Web検索をご参照ください。

1)飲料水には、国の基準と同じ「緑茶」だけでなく、「麦茶」や「抹茶」などの茶類を含みます。
2)旧基準の「乳製品②」を「乳製品①」に結合し、新基準の「乳製品」とします。
3)新基準の「青果物」には、「生椎茸」を除く「きのこ類」を含みます。
4)検出下限値を目標としている理由は、測定する消費材の比重等により、検査結果にバラつきが生じるためです。

*生活クラブが目標とする放射能検査の「検出下限値」は、他団体とは異なり、セシウム134 と137の 合計値です。しかも、自主基準値の1/4以下の精度です。

 

 

 “ゲルマニウム半導体検出器”って どんな機械? 

 

2016年度から生活クラブに導入された新しい放射能測定器「ゲルマニウム半導体検出器」について、いろいろな角度からご紹介していきます。

 

ゲルマニウム半導体検出器”は、精度の高い検査ができます。

生活クラブでは6台目の放射能測定器となる「ゲルマニウム半導体検出器」。既存の5台の測定器(NaIシンチレーションカウンター、CsIシンチレーションカウンター)とはしくみの異なる、非常に精度の高い放射能検査ができる機械です。

ゲルマニウム半導体検出器は、ゲルマニウム半導体に放射線が当たると流れる電気を測るしくみで、放射線のエネルギーを正確に測定できるのが大きな特徴。自然界に元々存在しているウランなどの放射性物質から出る自然放射線と、原発などによる人工放射線を完全に識別して測定できる機械です。

 

より厳しい検出下限値を目標に、食品を検査できるようになりました。

このゲルマニウム半導体検出器は、生活クラブ連合会検査室(大宮)に配備され、6月から検査を開始しています。ではこの機械では、どのような食品の検査を行っているのでしょうか。

生活クラブでは2016年4月から、放射能の自主基準値を大幅に引き下げ、同時に検査の精度をあらわす検出下限値の目標を公開しました。

コラムVOL1の 自主基準値の大幅引き下げで測定の現場では何が変わった?の中で、検出下限値の目標を1Bq/ kgともっとも厳しく設定している「すくすくカタログ掲載食品(乳児用食品含)」「飲料水」「牛乳(原乳)」「米」は、基本的にすべてこのゲルマニウム半導体検出器で検査を行うことと、検出下限値の目標が次に厳しい2.5Bq/kgの食品の多くも、ゲルマニウム半導体検出器で検査することを公開しています。

 

低い検出下限目標値でも、今までより短い時間で測定が可能に。

ゲルマニウム半導体検出器による検査に必要な時間はどれぐらいかというと、ある検体の検出下限値を1Bq/kgとしたい場合は、2ℓの容器を使い約1時間です。検出下限値2.5Bq/kgの場合ならば、2ℓの容器で20分間です。1ℓの容器でも約1.5時間でできるようになりました。

ゲルマニウム半導体検出器導入前は、検出下限値2.5Bq/kgで測る場合、2inch NaIシンチレーション検出器を使って1ℓの容器で20時間かけていました。ゲルマニウム半導体検出器なら1ℓの容器で1.5時間で検査可能です。厳しい検出下限値の設定でも約1~1.5時間で1検体の検査が済むゲルマニウム半導体検出器は、極めて性能が高いことがわかるかと思います。
現状では、この機械で日中に検査する検体の数は1日6検体ほど。月曜から金曜までの5日間で30検体前後というのが標準の検査数です。

 

放射能が減ってきた今だからこそ、大きな意味があると考えています。

このように精度の高い検査を行うことができるゲルマニウム半導体検出器。「なぜ、今このタイミングでの導入なのか?」には理由があります。

まずひとつには、2016年4月から、生活クラブの放射能自主基準を引き下げ、検出下限値の目標も公開したこと。これまでも高精度の検査は外部に委託して行っていましたが、生活クラブの内部にゲルマニウム半導体検出器を配備することで、厳しい基準での検査をより多くの回数や頻度、行う体制が整いました。

また、東京電力福島第一原発事故から5年が経過し、セシウム134の半減期が2回過ぎて、放射性セシウムは事故直後の半分以下に減ってきているので、少ない放射線量を正確に測れる感度のよい機械が必要になってきたという理由もあります。事故直後は高い濃度のものを多品目検査しなければいけなかったので、精度の高い機械一台よりも、より安価な機械を多くの台数入れて測ることのほうが急務でした。

現在は1Bq/kgや2.5Bq/kgといった厳しい検出下限値の目標で測ることが多くなってきたので、ゲルマニウム半導体検出器を導入することに大きな意味があるのです。

 

 

   

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